今年の冬は湯たんぽを使っている。
温もりが心地よい。
昔のブリキではなく、今風のものだけど、何か懐かしい。
でも、ワシが子どもの頃使っていたのはアンカだった。
「豆炭(まめたん)」と呼ばれる丸い炭をストーブ(当時は石炭を使うルンペンストーブ)の中に入れて火を起こす。
それを火挟みで取り出し、アンカに入れて使うというものだった。
朝まで温かいのは良いが、うっかり足をのせたままにしておくと、かなりひどい低温やけどになった。
たいてい熱くて、夜中に蹴飛ばしてしまうのだけど、爆睡するとそのままということがあるのだ。
ストーブがルンペン(石炭)から石油になるにつれて、アンカは姿を消してしまった。