このところめっきり身体が弱ってきた我が家の老犬、ついに一昨日アブナイ状態になった。
下痢と嘔吐。食べる力もなく、水もほとんど飲まない。
目に力がなく、夜にはもう妻と覚悟を決めた。
もう意識混濁のような感じとなり、そのままふっと旅立ちそうになったとき、俺は
大きな屁をした。
その瞬間、老犬はびくっと意識が戻り、三途の川の傍から現実に帰ってきた。
そこでどうやらヤマを越したようで、昨日から少しずつではあるが食べたり飲んだりしている。
今日の午後、俺らが居間にいたら、寝ている部屋のふすま(軽い)を開けて勝手に部屋から出てきた。
ふらふらして立つのもやっとなのだが、そういうときは歩くのだ。
何とかこのまま元気になってくれると良いのだが。
我が家は結婚20年だが、子どもはいない。
15年いっしょに暮らしている犬が強いていえば子どものようなものだ。
こうして犬の看病をしていると、改めて親である人たちの偉さを感じる。