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憲法記念日

本日は憲法記念日であるので、少し現憲法を考えてみたい。

いま、改憲の動きが急である。
昔からいわれる「アメリカに押し付けられたものだから(改憲する)」というのと、「時代の状況にそぐわないから(改憲する)」というのが改憲論者の代表的な言い分である。

確かに「押し付け」られたものではあるし、悔しい思いをした者もいたであろう。
しかし、GHQと直接やりあった白洲次郎は、後年「いいものはいい」と言っていたそうだ。
誕生の経緯は別にして、当時の日本人には、もう二度と戦争はやりたくないという思いがあり、それほどひどい憲法を押し付けられたという感情はなかったのではないだろうか。
まあ当時は、その日の暮らしに追われ、憲法どころの話ではなかったというのも事実だろうが。

とにかく、現憲法のおかげで、日本国民は数々の理不尽なことから脱することができたのは間違いない。
男女同権、家よりも個人の尊重など旧憲法では考えられなかったことだ。
まして、戦争を放棄し世界平和を目指す国というのは人類の理想ではないか。

確かに9条は現実にそぐわないかも知れないが、日本が9条を変えるのではなく、むしろ世界各国が9条を自国の憲法に加える姿こそ究極の理想であろう。
何だかんだ言っても、日本は9条を約60年守ってきた。
イデオロギーの異なる者同士が、それなりに知恵を出し合って現実と理想の折り合いをつけてきた結果である。
だからこそ、近隣諸国は日本を信頼できたのだと思う。
それをアメリカに擦り寄るために変えてよいのか?
失うものは、ものすごく大きいぞ。

この間、ある識者がJR西日本の会社の体質が変わるには30年必要だと言っていた。
会社の体質でさえ、新しいものが根付くための旧世代と新世代のせめぎあいは不可避なのである。
まして、それが憲法であれば、国民に正しく理解されるまで何年かかるだろう。
今は旧国家体制復活を目論む勢力が台頭し、現国家体制を維持しようという勢力のせめぎあいの状態なのだ。
ここで、安易に旧勢力が復活させることは極めて危険であろう。

旧勢力の連中のイメージ。
ジェンダーフリーを激しく憎む。
個人より家庭を尊重する。ゆえに男女別姓などアタマから否定する。
高齢者の介護は家庭で女性がやるものと思い込んでいる。
当然、女性は社会で活躍するより家庭でよき妻・母・嫁であって欲しい。
プロ野球は読売しかよく知らないので読売を応援する。
弱い立場の人間など考えたこともない。したがって、障害者や外国人労働者やパートなどに冷たい。
欧米には弱いくせにアジアやアフリカ諸国には傲慢。
以上、独断と偏見でした。
by ojiji-houdan | 2006-05-03 23:47
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by ojiji-houdan
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