ワールドリーグ戦とはいうものの、力道山亡きあとは日本勢対外国人勢の対抗総当り戦である。
つまり、日本勢同士、外国人勢同士は対戦しないのが原則。
で、それぞれ勝ち点がトップの者が決勝戦をおこない、その年の優勝者を決めるわけである。
14回開催して、すべて日本勢(注・日本人勢ではない)が優勝と、いかにもプロレス的な結果である。
しかし、リアルタイムで観ているときは、けっこう東京スポーツなどの勝敗表を見て一喜一憂したものだ。
特に俺はアントニオ猪木の大ファンだったので、ジャイアント馬場の後塵を拝することに甘んじねばならなかった頃は真剣だった。(今思うと笑えるけどね)
プロレスはシナリオのあるショーとよく言われるが、それにしてもワールドリーグ戦の展開は毎年毎年ひじょうにうまくできていた。
特に第11回(1969年)の馬場と猪木、ボボ・ブラジルとクリス・マルコフが同点となり優勝決定戦が2試合(まあ、3試合目は最初から考えていなかったのだろう)となったときは、本当にみごとな演出であった。
毎年、番狂わせ的な勝負を入れて、複雑な展開を繰り広げて行く手法は、ヘタなドラマよりもよっぽどうまくできていた。
まあ、それを「
八百長」の一言で切り捨てるか、「
だからプロレスは面白い」と思うか・・・けっこう人間性が明らかになる二者択一である。