オリンピックの神様はやきもち焼きの女神なのか、上村愛子にはついに微笑んでくれなかった。
それでも、全力を尽くし、メダルを逃した悔し涙は美しかった。
素人目に見て、技術的にはメダリストと差は感じられないが、体格からくる力強さが見劣りした。
タイム差は、体重からくる加速度のように思えたのだが。
しかし、4回出場して、すべて入賞というのは素晴らしい。
これで引退するのか、次回も目指すのか不明だが、上村の挑戦は記憶に残る。
長野の金メダリスト・里谷はほとんどぶっつけ本番。
第2エアの着地で転倒し19位に終わったが、第2エアに入るまではメダルに手が届くのではないかと思わせる迫力だった。
いろいろプライベートでトラブルがあったが、モーグル・フリースタイルを(日本で)人気競技にしたのは彼女の功績。
5回の出場はもっと讃えられても良い。
初出場の村田が8位入賞。
これからエースになれるかどうかは、本人の努力次第だ。
伊藤も含めて全員決勝に進んだモーグル・フルースタイルとは反対に、2回目進出が伊東と葛西だけだったジャンプ・ノーマルヒルは寂しい。